ラブ☆ロマンス






 私より大きくなった彼の手に包まれて。


 私達はいつもの道をゆっくり歩いていく。












「蒼くん……大好き」






 彼は聞こえているのかいないのか。何の反応もない。



 ……あ………




 私の手を、ほんの少し強く握った。



「ふふっ」





 甘い、甘い、1日が始まった―――…





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