《夕日塔番外編》 想いの裏側
これ以上沈黙が続くのは耐えられそうに無かったので、恐る恐る話しかける私。


こちらを見た宮迫と目が合い、肩が上がった。


「宮迫は…その………」


「何だよ」


「えーーーっと………あの、その……」


し、しまった!!よく話題考えないで話しかけちゃったよっ!


な、何か言わなきゃ!


「アンタは―――――……好きな女の子とかいるの!?」




………ニャアアアアアア!?


私ったらなんて事聞いてんの!?バカじゃない!?


もっとこう夕穂や下河君の話題だってあったのに、なんでよりによって“好きな人”!?
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