《夕日塔番外編》 想いの裏側
ドキドキソワソワしながら、私は中学のクラスメイトを見渡す。


その時、隣の席に誰かが座ったの。


「あっ、あの―――…」


きちんと挨拶しなきゃ!!と、笑顔で横を向く。


ところが、一瞬で私のとっておきスマイルは凍りついたのだった。


「オレで残念だったな、遠藤」


目の前に映るのは、小学校6年間ずっとライバル視し続けていた宮迫。


ピキッと固まった5秒後、またまた私の絶叫が響いた。


「なんで隣なのよーーー!!」


「だから知るかよ!頼むから黙っててくれないか!?」


周りの皆が、こぞって私達のバトルを見学。
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