花蓮【完結】
最期のパレード
――――――――――





麻美ちゃんの花蓮としての最後の夜。



俺は信司に通るルートを聞いていたから、それが見える高いマンションの屋上にいた。





遠くから聞こえるけたたましいエンジン音。
目を細めると、一台のバイクが通る。





それがすぐに麻美ちゃんだと気付く辺り、俺はやっぱり麻美ちゃんバカだ。







真っ暗なブラックの中で、麻美ちゃん一人が輝いて見えた。






どうして。
どうしてこんなにも好きなんだろう。
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