花蓮【完結】
少し荒れたベッド。

六畳一間だけど、すっきりした印象のその部屋。



テーブルにはマグカップが二つ。

居候の彼と、彼女のものだろうか。




小さいテレビと、テレビ棚。


そこにDVDと、雑誌が少しあるだけ。






ベッドの真上にある棚にはノートパソコンがある。





「適当に座っていいから」


「あーうん」




とりあえず、あたしはテーブルの前に胡坐をかいた。



カチャカチャとキッチンで何かしている哲。


その後ろ姿を見つめてしまう。




二つマグカップを持って振り向く哲とばちっと目が合った。


あたしは慌てて目を離す。




「コーヒーだけどいい?」


「…うん、大丈夫」





湯気が立ってるコーヒーをゆっくりと口に流し込む。

コーヒーの香りと、温かさがじんわりと体中に沁みてくる。







ほっと一息つくと、哲があたしを見つめてることに気付く。
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