花蓮【完結】
「まあ、それは置いといて。
しばらく光も何もしてこないだろうし。
あいつらも懲りないよなあ。

いつも麻美にボコられて終わるのに。

そんで集会いつする?
てか、信司が一緒に走らないかって言うんだけどどう?」


「まじで?」


信司は佐緒里の彼氏で、ここら一帯を纏めている暴走族総神會の総長だった。


「いいかもねえー」


ことが、甘い声で同調したのをあたしは


「…断っといて」


そう、ぴしゃりと告げる。


「ええ?!なんでだよ、麻美」


納得いかない佐緒里はあたしに食ってかかる。


「忘れたのか?
あたし達は男に媚びないチームなんだよ」


「別に媚びてるわけじゃねーじゃんか」


「テメーの走りにポリシー持ってんじゃねえの?
男と走って喜んでるようなら別でやってくれ」


「………そ、うだな。ごめん、断るわ」


「わかってくれたならいい、ありがとう」


あたしは一本タバコを取りだして火を点けた。



ゆっくり吸い込んで、煙を肺に入れる。
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