…+*狼×狼@Cafeteria*+…
「………ふっ。
てめぇ、俺に向かってそんな言葉紡ぎ出せるたぁ
いい度胸じゃねーか、あん?」
ブランコの錆びた鉄の手摺りを掴み、
ブランコに腰掛ける"やつ"に
覆いかぶさるように
なるったけの低音を浴びせてやった。
「…だって、オーナーにキスされたくらいで
わたしが泣くと思います?」
顔の近さも気にならないと言わんばかりに
ツンとそっぽを向いて言い放つ、目の前の女。
「わたしがオーナーなんかのために涙を流した
…だなんて思っていらっしゃるようだったので
ここまで来るとナルシストもイタいなーって、
そー思っただけです!
優越感にひたって人を上から眺められてる、なんて
調子に乗るのも、大概にしたらどうですか?」
こいつ………
確かにそー思った。
それは、俺が一番触れられたくない部分だったし
それを表情一つ変えずに言いあてる奴を憎いと思った、初めは、確かに、そー思った。
そう、表情一つ、変えなかったなら…………
憎いと思えた……………