…+*狼×狼@Cafeteria*+…






ゴムできつく束ねられた髪を解放してやると


細く艶やかな腰まで伸びた髪が


夜風にさらわれ、美しく靡いた。






シーンと静まり返った夜の公園で


街灯に照らされているのは






涙を流しながら暴れる女を抱きしめる、ダサい俺だけ。













今が盛りと言わんばかりに朝夕関係なく鳴きわめく蝉たちの声。




光合成をしてお腹いっぱいに眠る草木たち。







魅力的な光を灯し川の周りを飛び交う蛍たち。











夏の夜の公園で、生温い何処かべたついた風が









少しずつ、彼女の頬を乾かしていく………













< 16 / 46 >

この作品をシェア

pagetop