…+*狼×狼@Cafeteria*+…
ゴムできつく束ねられた髪を解放してやると
細く艶やかな腰まで伸びた髪が
夜風にさらわれ、美しく靡いた。
シーンと静まり返った夜の公園で
街灯に照らされているのは
涙を流しながら暴れる女を抱きしめる、ダサい俺だけ。
今が盛りと言わんばかりに朝夕関係なく鳴きわめく蝉たちの声。
光合成をしてお腹いっぱいに眠る草木たち。
魅力的な光を灯し川の周りを飛び交う蛍たち。
夏の夜の公園で、生温い何処かべたついた風が
少しずつ、彼女の頬を乾かしていく………