恋の輝き


公園に着くと

すでに涼が待っていた。

「お!こっちこっち。」

「あ、待ちました?」

「いいや。」

「ならよかった…。」

「寒いからのって!」

「はい!」

涼は助手席のドアを開け

私をのせてくれた。

「愛奈ちゃん何歳?」

「あ…。」

私はふと黙り込んでしまった。

あきらかに相手は大人。

16だなんて言って嫌われるのが怖かった。

「まあ10代とはわかるけどさ!」

「16歳です…。」

「わっか!」

「ごめんなさい。」

「俺25歳、大丈夫?」

「え…もちろん!」

涼は優しかった。

私の全てを受け入れてくれた。

「愛奈ちゃんは彼氏いるの?」

「いないです…。」


「そっか!ならいっぱい遊ぼうね!」

「…はい!」

あれ?私ってこんな笑ったっけ?

なんとなく唯香の気持ちがわかってきた。

恋は人を綺麗にする。

すごく小さな幸せだった。
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