年下の不良くん

「大丈夫だって
穴に通すだけだから」

「う、うん…」

緊張する中、何とかピアスを着ける事に成功した

「出来た──!!」

「ん、ありがと」

「わっ…!!」

急にギュッとされたもんだから、びっくりしたよ

「ううん、翔くんこそありがとう
ホント嬉しいよ」

私も静かに彼の背中に腕を回す

「いいえ」

「来年も二人で絶対にしようね」

「当たり前
ずっとやろーぜ」

「来年は私がケーキ作るよ!!」

「おっ、マジで!?
でけーのが良い!!
イチゴがあるやつ!!」

意外に可愛らしいことをや言うもんだから、笑みがこぼれた

「ふふっ、わかった!!
頑張る!!」

そんな会話をしながら、少しの間この空間に浸った


どうか、来年も二人でクリスマスが出来ますように──…
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