年下の不良くん

「お前が走らなかったせぇだろ」

「朝から走れっかよ
はよ、りりか」

「あ、おっ、おはよ」

最近は、ほぼ1日一回は会っているのに、私は毎回緊張する

すると、一年であろう女子が来たと思うと、

「かけるぅ、おはよぅ♪
珍しいね、朝からこんな所いんなんて♪
もしかして、私をお出迎えとかぁ??」

清水くんの腕に強引に自分の腕を絡めた

毎回、緊張してろくに会話ができない私にとって、彼女の行動が羨ましい

「やめろ
んなわけねぇだろ」

バッと手をほどく、清水くん

「えぇ~、冷たい~
いつもは優しくしてくれるじゃん」

「彼女居るっつったろ??
マジ、そゆのうざいから」

「彼女とかいないくせにぃ
私見たことないもんっ」

ぷくっと頬を膨らませて訴える彼女が、可愛いと思っていたら

「コイツ」

突然、視界が揺れ清水くんの左腕にすっぽりと、肩を掴まれたまま収まった

「ちょっ、清水くん…!?」

急すぎて、頭がついてかない

何この状況…!!


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