年下の不良くん
第六章

──次の日


私は、なんとなく少し早くに学校に着いた

下駄箱に着くと、昨日の朝会った一年生に呼び止められた

「岡本りりかさん??
お話があるんですけどぉ…」

「…何かな…??」

「ここじゃ、なんなんでついて来てもらっていいですかぁ??」

何だろう、と不信に思ったが、特に気にとめることもなく、言われるがままに着いていった


──…

「あ、来た来た♪」

着いたのは、校舎裏にある焼却炉だった

滅多に人が来ないと言うのに、軽く十人のギャル系女子がいた 

「お待たせ~♪」

…私だって、これから何が起ころうとしているのか、だいたいの想像がつかないほどバカじゃない

むやみに着いてくるんじゃなかった…

後悔の念が押し寄せる

「え~、これが例の??」

上から下と見られたかと思うと、女子に囲まれた

「ダサくね??
こんなのが好みだったんだ
マジ、笑えるわ~」

金髪のギャルが、そう言って周りに同意を求める

…清水くん絡みか…

昨日の出来事が、既に知れ渡ってしまったらしい

< 34 / 408 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop