年下の不良くん

「バレバレです~」

「それはすみませんでした~
まぁ、けど安心した
あの一件があったから、心配してた」

「そっか、ありがとう」

「ん」

こうして夕食を終え、お風呂にも入った後、いつもみたいにドライヤーで彼の頭を乾かす

「なんだか、最近幸せすぎてるなぁ」

ドライヤーの音で、この声は聞こえないと思って呟いたら

「ホント、それ」

と返事が返ってきた

「翔くんのおかげだね」

「お前はいつもみんなのおかげとか言ってんな」

「…昔はそんな事無かったんだけど、お母さんが亡くなって、今まで何かもかもしてくれてたのはお母さんだったんだ、って気づいたら自然とね」

「そっか」

「うん
あ、明日、私お昼くらいからバイトなの」

「わかった」

ドライヤーを片付けて寝室へ

最近よく思う

いったい彼は私がいないバイトの時、何をしているのだろうか

ここに居るのか、家に帰ってるのか、と思うのだけど、聞いてもはぐらかされてる

気になりつつ、ほら、と彼に腕枕をしてもらい眠りについた


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