夏物語
「ねぇ、ちょっと恋バナしようよー」


「そういうのは夜やるもんでしょ!同性同士で!!」



そんなの、修学旅行とか合宿とかの夜の最大イベントだろうよ。



私には関係ないけどな!



「好きな人でもいるんですか?」



「いる。目の前に。」



すっごい真面目な顔だから嘘でしょ〜なんて言えなかった。



「え…?」



「俺雛の事好きだよ。」


「朝からなんなんですか。」

ヤバい。ヤバい。


心臓がバクバク言ってる。


自分の鼓動がはっきり聞こえるのなんていつぶりだろう。


「ずっと前から好きなんだよ?」




急にそんなこと言われても…。



< 25 / 72 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop