夏物語

エピローグ

「あー私たち老けたね。」



「あったなぁ。こんなことも。」




窓から心地よい夏の匂いのする風が、肌を掠める。



「お母さん!ひいばあちゃんのとこいこ!」



膝に擦り寄ってくるのは可愛い娘。


「毎日行ってるでしょ?」



「夏月はひいばあちゃん大好きか?」



「すきー!夏月、ひいばあちゃんとスイカ食べたい!」


私たちは、顔を合わせて微笑んだ。


「それじゃあスイカ買いに行こっか。」




家の縁側には、涼しげに揺れる、あの時の朝顔の風鈴があった。
< 72 / 72 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

高校生

総文字数/1,639

恋愛(純愛)8ページ

表紙を見る
君の夢と、

総文字数/1,799

恋愛(純愛)11ページ

表紙を見る
オネェ彼氏

総文字数/22,350

恋愛(その他)130ページ

表紙を見る

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop