幸せになりたい
翌朝…目覚めると、なんだか幸せに感じた。

人のぬくもりが私を抱きしめて眠っている人がいる・・・


幸せだって感じた。

なんだろう…こんな感じ初めて。

私は微笑んだ…


「可愛く笑えるんだな。琴音…」

私はその言葉にびっくりした。
まだ眠っていると思っていたから…

『起きていたの?』

「ああ…さっきな。
 琴音もあんなに可愛い顔できるんだな」

『本当に失礼なやつね。私はいつも可愛いわよ』

「俺の前では笑わないがな…
 俺に惚れたか?」

『冗談はやめて…味見してあげただけよ』

「味見ねぇー…味見して惚れたか…」

『なんか…惚れたって言ってほしいみたいね』

「まあな。正直俺はわかんねぇー。
 女はもういらねぇーと思っていたからな…」

『ねえ…何があったの?』

「ああ…簡単なことだよ。
 女に裏切られた。」

『あんたがねぇー…考えられないけど…』

「俺の話聞きたいか?」

『ちょっとね。興味があるわ・・・』

「興味ね…じゃあ、今夜な。
 昨日のバーでな…」

『勝手に決めないで。』

「この俺に会いたくないのかよ…」

私は自分でもびっくりした。
心が…会いたいと言っているから・・・

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