光の射す方へ




電車の中でも、私達のテンションは、下がる事を知らなかった。



景色を見ながら話したり、罰ゲームを決めて勝負をしたり・・・


そして、こっそりキスをしたり・・・



とにかく、何をやっても楽しくて、私達はずっと笑っていた。





「あゆ、そろそろお弁当食べる?」



電車が動き出して1時間を過ぎた頃、ようやく、歩太お待ちかねのお弁当を、二人で食べる。



歩太は、あっという間に食べ終わると、
まだ、足りない・・・といった顔をしている。



そんな歩太に、用意していた〈おやつ〉を差し出すと、歩太は、すごく嬉しそう。


今日の歩太は、ホントに子供の様な目をしている。




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