光の射す方へ




「光。・・・宝来光(ホウライヒカリ)」




「・・・素敵。いいよ!すごくいいよ!」



私は、涙が溢れ出した。



歩太は、私の涙を拭うと、



「光は、俺にとって、大切な命だから。

光が俺の人生に光を射してくれたから。


リカがいてくれたから・・・。暗闇から、抜け出せた。



リカ、本当にありがとう。



光、産まれてきてくれて、


俺を父親に選んでくれて・・・


・・・ありがとう。」



そう言って、私と光を抱きしめてくれた。






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