光の射す方へ


私と歩太の関係は、少しだけ変化していた。




短い『会話』をする様になっていた。



挨拶をすれば、返してくれる。




歩太は、年は21歳で、音楽は聞かない。

ここへは、自転車で通っている。

猫より、犬が好きで、友達も恋人もいないと、教えてくれた。


私は歩太の事を、名前で呼ぶ様になった。



歩太が私に呼びかける事は、



まだ、・・・ない。




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