地球の三角、宇宙の四角。
「どうかしましたか?」
「いえ、いきましょう」
外を出ると少しだけ寒かった。雹とか竜巻が発生する異常気象の春の終わりにしては、風が冷たくからりとして快適すぎる。地球もやればできるじゃんなんて思う。
幸村さんは守衛のおじいちゃんに、一声掛けてから灰皿スタンドを掴んでひょいと持ち上げた。美人は何を持っても絵になる。というか、それどころではない。問題は、一緒に煙草を吸いに1Fまで降りては来たものの、実際問題私が煙草を1本たりとも持っていないということだ!
どのタイミングでもらうのか? そのタイミングをシュミレイトするのに忙しい右脳。
そんな思いも知らずに大理石の花壇の前に灰皿を置き、スッと腰を掛けてから、ポーチからラッキーストライクを取りだして幸村さんは煙草に火を付けた。
「今の仕事、おもしろい?」
と、煙は吐き出しながら幸村さんは表情もなく言った。
「いえ、いきましょう」
外を出ると少しだけ寒かった。雹とか竜巻が発生する異常気象の春の終わりにしては、風が冷たくからりとして快適すぎる。地球もやればできるじゃんなんて思う。
幸村さんは守衛のおじいちゃんに、一声掛けてから灰皿スタンドを掴んでひょいと持ち上げた。美人は何を持っても絵になる。というか、それどころではない。問題は、一緒に煙草を吸いに1Fまで降りては来たものの、実際問題私が煙草を1本たりとも持っていないということだ!
どのタイミングでもらうのか? そのタイミングをシュミレイトするのに忙しい右脳。
そんな思いも知らずに大理石の花壇の前に灰皿を置き、スッと腰を掛けてから、ポーチからラッキーストライクを取りだして幸村さんは煙草に火を付けた。
「今の仕事、おもしろい?」
と、煙は吐き出しながら幸村さんは表情もなく言った。