初恋 ~幼馴染みへの恋~

ピッ


ガタンッ


自販機から落ちてきたココアを取り出した。


そしてそのココアを手に防波堤に向かう。


防波堤には茶色の綺麗な髪を風になびかせながら隣に居る友達と楽しそうに喋っている。


その子にソッと近づいて頬にココアをあてた


「つめたっ!」

肩がビクッと動く


「やる。」


「ありがと…」


「真田、悠がココア好きってよく分かったわね」

上原が言った

なんか悠、助けてくれたから真田って呼んであげる。って言われて真田になった。


「悠、ちっこい頃、ココア好きやってん。」


「悠はココア好きだもんね。」


「うん。」

って言って笑った

あぁ、可愛い…。


悠の顔が夕日に照らされて少し赤く見える




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