初恋 ~幼馴染みへの恋~

私が小説を読んでいると

「悠?」と、声をかけられた


「流樹くん、どうしたの?」

小説に栞を挟んで流樹を見上げる


「放課後ぐらいに校舎の案内してくれへん?」


「いいよ。」


「あんがとーな。

んで、これ誰?メッチャッ殺気感じんねんけど…」

と、言いながら私の机に顎を乗せて流樹くんをガン見している子を指差した


「上原 結香(ウエハラ ユカ)

悠の親友。」


「ふーん…

で、なんで悠の友達が俺、威嚇してるん?」


「悠にチカヅクナ。
悠にアホが移ったらどうしてくれるワケ?」


「うわ…ひど…。

本間に悠の友達か?」


「えと…結香?

流樹くんは大丈夫だよ?」


「こんなアホ面男、信用しないから。」


「アホ面男て…

俺に喧嘩売ってんか?」

流樹くん、笑顔が引きつってるよ?



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