私の隣
「お嬢様。
 夕方に優お嬢様が別荘に行くと申されていたのですが…」


「優が?
 ……久瀬さん連れてきてもらってもいいですか?」


「えぇ構いませんよ。」


「ありがとうございます。」


久瀬さんは東雲の運転手。


なのに羽原で運転手をしているのはママが我が儘を言ったから。


なんかママが小さい頃から運転手してくれてるから久瀬さんじゃないと嫌なんだって。


ようするにすごく懐いちゃってるわけ。


パパが昔ヤキモチを妬いたってくらい。


久瀬さんは結婚してるのにね。



< 213 / 330 >

この作品をシェア

pagetop