私の隣
「譲ちゃあ…
 憂ちゃあまだ疲れてるのかな?」


まだ小さい優には何も話していない。


優は『憂は疲れたから眠っている』と言った千和さんの言葉を信じているんだと思う。



「優ね早く憂ちゃあとお買い物に行きたいの。
 本当は別荘で二人で遊びたかったの。」


優は普段一人でいることが多いらしい。


千和さんは仕事で帰りが遅いことが多いし蓮さんは家に殆どいない。


憂も学校があるから優は親戚の家に憂か千和さんが迎えに行くまで一人でいるのだという。



「お休みの日は憂ちゃあと遊べるから好きなの。
 お出かけしちゃうけどいつもより沢山遊べるから好きなの。」


優は憂より我慢してきたんだ。


たった1,2時間という短い時間だけでも遊んでもらえて喜ぶくらい。


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