私の隣
でもその前に……



「蜜華はあーちゃんのことが好きだから悲しいんだよ。」


「じゃあ憂も悲しいんだよね。」


告白させる前に自覚させようと思ったんだけど……


無理かも…。



「悲しいよ。
 でも好きの種類が蜜華とは違うと思う。」


「種類…?」


「そう。
 私にとってのあーちゃんは兄弟…お兄ちゃんみたいな人で家族と同じように好き。
 蜜華は?
 あーちゃんを兄弟だと思える?」


蜜華は首を横に振った。


『思える』なんて言われたらどうしようかと思ったよ…



「じゃああーちゃんは蜜華にとって何?」


「わかんない…」


降り出しに戻った…

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