私と彼とその彼女

2

「はぁ・・・」
大きくため息をついた。
「な~に、ため息なんかついてるの?」
紅葉が言ってきた。
「えっ、あのね」
「うん」
「夏樹君の彼女って誰なんだろう?って」
ず~と考えてた。
どんな人なんだろうか?
   とか、
きれいなんだろうな~
   とか。
「あ~。確かに。私がもし千春だったら絶対に思うもん」
「ホント?」
「うん。じゃあ、帰るね。バイバイ」
「なんかありがと!バイバイ」

今日は、楓は部活で紅葉は塾。
で、桜は家の用事って皆帰ってしまった。
なので、私はしかたなく1人で帰った。
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