繋いだ手
『だいたいさあーちょっとぐらい「お前かわいいなあ」とか言われへんの!?』

「なんでそんなこと言わなきゃいけないんじゃ!!かわいいって言われたかったらもっとかわいらしい笑い方せぇ!」

『何言うか!充分かわええやんか!!』

「はあー?どこがやねん。頭おかしなった?すいませーん。救急車一台お願いします。」

『呼ばんでええわ!』

「ちょっとそこの2人もーええ?いつまでも漫才やってないで行くよ。」

『「はい…」』



「ジェットコースターのらへん?」

言い出しちゃったよ。この子。いつもくるとこーなん。
すきすぎて困る。玲には…。

『あたし乗らん。』

「えーなんでよ。せっかく来たんやし乗ろおよ。」

『いやや。怖いもん。』

「だーいじょぶやって。絶対楽しいから。」

『えー』

「えーでもなんでもない。強制連行!!!山本君、敦暉連れてくよ。」

「「らじゃー」」

『いやや。いやや。』

ジタバタ暴れても連行されるあたし。


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