桜が舞い散る
俺はある人に電話をかけた。


「もしもし俺。
いきなり何だけど鈴木あゆみを見付けて《青龍》の倉庫に連れてきてほしいんだ。多分繁華街に要るはずだから、よろしくね。じい。」


「分かりました。また見付け次第連絡致します。」



よし。これで準備は整ったな。



後は桜の暴走を止めないとな。



繁華街に着いた俺はとにかく走った。



そして見付けた人だかり。



その中心には冷たい瞳の桜がいた。



その瞳には何も写されていない。



俺は桜に近付き抱き締めた。



「桜お前は一人じゃない。
俺はずっと桜の隣に居るから。
《青龍》の奴等だって桜のそばに居てくれる。だから桜は一人じゃない。
俺達はずっと桜と一緒だから。」



俺は桜に届く様にゆっくりと話す。



「本当に?
ずっと私と居てくれる?
私の事要らなくなって捨てたりしない?」



そう言った桜の声は今にも消えそうで儚い声だった。



「当たり前だ。
俺はずっと桜と居る。
要らなくなって捨てるわけないだろ。
俺は桜が好き何だから。」



《好き》それは自然と出た言葉。



「私も先生の事好きだよ。」



そう言って桜は俺の腕の中で眠りについた。









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