【完】好きになんてなるワケないっ!!








「お前…やっぱりここに……って倉持?」



増岡綾綺は私に気づいた。




「あ……もう帰るんですか」




「まぁ……な」




「ねぇ、綾綺!俺、倉持さんと付き合うことになったんだっ」



中山仁はハイテンションで増岡綾綺に言う。



「あ、あのそれはっ」




「……あっそ」



増岡綾綺はあまり興味がなさそうに答えた。




「あの……っ、ち、ちがっ」



「仁帰るぞ。」



私は拒否しようとしたのに増岡綾綺が遮った。



「綾綺、もっとお祝いしてよーっ!」



と、言っている中山仁を無視して歩き出した。

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