【完】好きになんてなるワケないっ!!
「このことは誰にも言うなよ。じゃあな」
そう言って神谷悠は走り去って行った。
「茉奈……大変だね……」
神谷悠の背中を見ながら加恋が言った。
「うん……よりによって神谷だし……」
「茉奈、3人組嫌いだもんね……まぁ……が、頑張って!!」
「うん……加恋、どうかした?」
「え?どうもしないよ?」
「ならいいんだけど……」
加恋の目が泳いでるのは気のせい?
少し動揺してるようにも見えたんだけど……。
私は重い足取りで学校へ行った。