空に放ったキミへの想い
ポツ、ポツ…雲行きが怪しくなり、空から大粒の雨が降り始めた。夕立か…?ちょうどいいや。美琴は空を仰いで泣いた。この雨が私の涙も紛らしてくれる。みんな流してよ…。

バッ!え?傘?目の前に傘が差し出された。「なに雨とにらめっこしてんだよ。」「佐藤…」俺も休み時間に抜けて来た。快は同罪だなっ。と笑う。「雨と話してた。」「おう!夕立に文句言ったれ。雨のバカヤローってな。」「違う。人生相談。」「夕立にか!?OH~!Youダチ?雨は須藤のダチだったのか~!」語るも良し!浴びるのも良し!一人うなづく快を横目に「借りてくよ。」さっさと帰る美琴だった。

                                                つづく
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