大好きな変な家族たち。◆
「俺さぁ。
小さいころから「柳瀬川」でさ。俺はずっと家のためになる女と結婚して、
まぁ、家も会社も安泰★って思ってたわけ。」
「?うん。」
建志は何が言いたいんだろう。
「だって、俺、基本的に女の子だったら好きじゃん?
だから、どこのご令嬢でもOKだと思うわけ。」
「なに、その最低発言。」
思わず、私は吹き出す。
でも、建志のまなざしは真剣だ。
「一応、社長さんになるわけじゃん?
だから、何千人もの社員を背負う覚悟っていうのは幼いころから
ちゃんと、おじい様からも、お父さんからもしっかり伝わっているつもり。」
建志が、珍しく真剣に私の顔を見つめてきたので、
思わず、言葉に詰まった。
「志保。『わからない』なら考えて。
「柳瀬川志保」として、どうなの?」