好きにならないで。



今は2時間目が始まる10分前くらい。



「ちょっと急ご!!」

あたしがそう言うと麻衣は「はーい」と頷いてあたしと走り出した



ガラッ!!!


残り8分前に教室に着いた。



あたし達が教室に入った瞬間、みんなからの視線が突き刺さった



それと同時に、女子からのヒソヒソ声が聞こえた




「あーあ、あの真面目ちゃんの麻遊が授業をサボるなんてねぇ……」

「まぁ、どうせ猫被ってるんでしょー?」

とか、あたしの悪口ばかりだった。


それでも、負けないし…
へっちゃらだ。



それなのに……




「あんたらさー、恥ずかしくないわけ?
そんな陰でコソコソ言ったりしてさ!!」



「はぁ?あんた何言ってんの!?」

「そうそー!!転校してきたばかりなのに!!」


「……ふざけんな」


麻衣はドスの利いた低い声を出した



その声を聞いたみんなは怯んだ。



もちろん、隣にいたあたしも




「ふざけるな。あたしの親友に悪口なんか言ったら許さないから…。

今度、もう一回言ってみ?
…………地獄の底まで突き落としてやるから」



と、物騒な事を言った






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