図書室から始まる彼女の初恋


私は優希の部屋で雑誌を読んでいた。

ふと顔をあげるとみつめ合っている、燐と佳樹。

…何見つめ合ってるの!?

気持ち悪いって!

「佳樹たーん、ちゅうしようよ♪」

ええええええ!?

何言い始めてるの!?

ボ…******************…

佳樹がOKするわけ、
ないのに…

「うんっ。」

喜んでる…

佳樹も喜んでる!

啓と優希は
目にも止めていない。

私だけが
目を離せないでいる。

「…んっ…」

燐が甘い声を出し、
佳樹の唇と重なる。

……なぜか気持ち悪く思わない。

別に男同士でも
可笑しくないような気がしてきた…

「ハアハア…ッ…んっ」

五分立ったよ?

いつまで
続けてるのよ!

「燐、俺も。」

優希まで加わり始める。

やっぱりそういう趣味なの!?

「どうしたの?桃奈。」

「何で平然としてられるの!?
お…男三人がキ…キス…」

啓はチラリと目をやる。

「あいつら、飢えたら男でも構わないからね。
もちろん俺も。
あっ、******************じゃないよ全員。」


啓が私の心を見透かしたように、
付け加える。

「…今、加わらないのは飢えてないからなの…?」

「どうだろうね。」

フフッと笑って、
私を見つめる啓。
< 51 / 95 >

この作品をシェア

pagetop