君がここに居たこと~初恋の奇跡~
『 繭は、どう思う? 』
「 ・・・・え? 」
あきは疲れない。
どこかでそう思っていた。
疲れた私を支えてくれる人。
私の傷を癒してくれる人。
気付けばもう目の前には
秋が迫ってきていて、
もうあと3ヶ月で
大好きな人に会えるのに。
『 その血塗れの俺を見て
どう思うの、繭? 』
「 ・・・・どう、って・・・ 」
『 気持ち悪い?
触れたくない? 』
喉の奥底で、息が詰まって
同時に言葉も詰まって
私は必死に首を横に振っていた。