Run AwayⅠ・Ⅱ Truth
「君、チルドレンズに追われてるんだってね。
風の噂で聞いたよ。」

ジークは続ける。

「僕はもうチルドレンズを辞めたからね。
君の敵ではないし、かと言ってチルドレンズの味方でもない。
要するにその中央に属する人間なのさ。
僕は争いごとが嫌いだ。
君がこれからどんな戦いに巻き込まれるとか、そういうことを聞くつもりならよそへ行ってくれ。
僕は戦いの行く末を眺めているよ…」

ジークは一旦黙った。

こいつは一回喋り出すと止まらないのだ。

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