Deep sea Girl


愁ちゃんがこの世界から居なくなって4日が経った。昨日は愁ちゃんの葬式だった。

柩の中にいた愁ちゃんは生前と変わらず、すごく優しい顔をしていた、冷たい身体と真っ白になった肌以外なら。

泣いた、たくさん泣いた。
涙が枯れるってあり得ないなんて笑い飛ばしてたあの頃を今なら滑稽にも感じてしまう私は相当重症なんだと思う。

ご飯も喉を通らない。吐きたいのに吐けない、出てくるのは胃液ぐらいだ。

友達からメールなんて一切見ていない、ただ、ぼんやりとひかる携帯のライトを見ているだけ。

部屋はカーテンは閉め切って部屋も真っ暗。

「愁ちゃん、」

愛しい彼の名前を呟いても、ただ無空に消えるだけだった。


…ーコンコン

部屋をノックする音がした。

「母さんだけど、」

私は返事もせず、ベッドの上で体育座りをしたまま。

「入るわよ」

そういいガチャリと開いたドア。母さんが静かにドアを閉めて私の前にしゃがんだ。
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