[SS]私達親子以上
年下だけど母です

定め



18歳



高校出たての私は朝から晩まで働いていた。



去年、両親が交通事故で他界。
身寄りの無い私は保険金やら賠償金やらで高校は卒業した。



朝は会社の経理事務、夜はキャバ嬢



お金に困ってる訳じゃないけど…









1人が嫌なだけだった。




そんな私に寂しい思いをさせてくれなかった人が居た。








「木村」



コレが私の名字
入社して早2年が経った。


「はい!」



「この書類ムカツクくらい完ぺき」



私の入社時からの指導係の浅倉馨(アサクラカオル)氏



「10部ずつコピーして会議室にお昼まで持っていって?」



「解りました」



イケメンで優しいと他の部署でわ評判なんだけど、本当は意地悪で腹黒い。



と、いうかいたずらっ子だ。



「木村〜、又浅倉に無理難題突きつけられたのか?」



昼休みまで後、10分



「毎度の事ですよ〜♪」



「入社時とは大違いだな♪あの浅倉をあしらうとわ」



「まぁ、慣れですかね?」



「後、8分だよ木村♪」



聞かれてた…



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