[SS]私達親子以上
「しっかりしてるな」
「そんな事はないです」
「じゃぁ、去年の資材のデータの資料探し手伝って?」
「データベースに「去年忙しくてやりきれない資料がイッパイでね…」
「……」
一通り説明して休憩に入った。
ここの皆は愛煙家で自然に喫煙ルームに入ってタバコを加えたら
″カチッ″
金のライターが火をはいた。
「「「「………」」」」
「ま…茉ちゃん?」
「はい?……あっ!!すいません。私、未成年でした!出ま〜す」
違うだろ?
手慣れた手つき。
キャバ嬢?ホステス?
丁度須藤さんが帰ってきて聞いてみた。
“両親の死”と“孤独”
「壮絶〜」
「未だ、トラウマから抜け出せなくて1日中働いて気をまぎらわしてるみたいだよ?」
そんな風には見えなかったんだけど…。
「んまっ、今のは聞かなかった事にして普通に接してくれよ♪」
「「「「「当たり前」」」」」
なんとも言えない感情が心を温かくする人達。