[SS]私達親子以上
茉が壊れた。
親父の後を追うといって病院で自殺しようとした。
「茉!!」
つい、声を張ってしまった。
「私と関わると皆……」
最後の方は聞こえなかった。
「茉、確りしてくれ」
「か……ぉ…る」
親父、俺は茉を守れないかもしれない。
その時、見知った顔が病室に入ってきた。
「瀬戸口…さん?」
親父の友人で、同じ弁護士だ。
「久しぶり…だね。こんな形で会うとは…」
「何で…」
何でも、ニュース速報で取り上げられたらしい。
「知られたからには早くしないとと思って……
貴女が“茉”さんだね?
こんな時にゴメンね?無神経なんだけど、面倒な事になりそうだからココで遺言の開封をしていいかい?」
遺言状
明かされた真実にショックを隠しきれない茉
刻々と時間が過ぎていきお通夜には元母親が財産を取りに来た
毎回えげつない母親だ。
見た目が良いと何しても許されると思ってる自己中女