[SS]私達親子以上


茉が壊れた。



親父の後を追うといって病院で自殺しようとした。



「茉!!」



つい、声を張ってしまった。



「私と関わると皆……」



最後の方は聞こえなかった。



「茉、確りしてくれ」








「か……ぉ…る」



親父、俺は茉を守れないかもしれない。





その時、見知った顔が病室に入ってきた。



「瀬戸口…さん?」



親父の友人で、同じ弁護士だ。



「久しぶり…だね。こんな形で会うとは…」



「何で…」



何でも、ニュース速報で取り上げられたらしい。



「知られたからには早くしないとと思って……
貴女が“茉”さんだね?
こんな時にゴメンね?無神経なんだけど、面倒な事になりそうだからココで遺言の開封をしていいかい?」



遺言状



明かされた真実にショックを隠しきれない茉



刻々と時間が過ぎていきお通夜には元母親が財産を取りに来た



毎回えげつない母親だ。
見た目が良いと何しても許されると思ってる自己中女





< 30 / 47 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop