Material Boy
「これ作ってきたから。」

紙袋を渡された。

「あ、スタンプ?」


「そう、やっぱステッカ-とかよりスタンプのほうがいいかなって思って。」


「どうやって作ったの?」


「企業秘密です。」


「意地悪。」


「嘘、ネットで探して、押しかけて作らせてもらった。」


「遥火ったら頼りになりすぎ。涙出ちゃう。」


「じゃあさ、ご褒美頂戴、

 朝のお礼ってのも合わせて。」


「う、いいけど、あまり高いのは無理よ。」


「ええっ~じゃあ、無理かなあ。」


「な、何?言うだけ言ってみて?」


遥火は、ふっと笑って。


「野乃のキス。

 だめ?」


遥火は日本に来てすぐに平気で野乃のファ-ストキス奪ったくせに、

そのあと全く手を出さなかった。


アメリカでは。挨拶がわりにキスをしていただろう。


日本に慣れてきて、彼なりに気を使っていたんだ。


真剣な顔の彼に、ドキドキしながら、


「どうぞ。」


そう言って目を閉じた。









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