Material Boy

「整理券を配って、休憩を取りましょう。

 整理券を持った人で終了にしないとキリがないわよ。」


室長がポケットから社名入りのメモ帳を取り出した。

これを見越していたのだろうか、なぜメモ帳、、、


「ドラえもんのポケットですか?

 ナイスアイデアです室長。」


そういう野乃に、


「まさか、たまたまよ。」


ウィンクをしながら、

室長はキュキュっと音をさせながらペンで数字を記入していく。


ホントにこの人は頼りになる。

ほんとまだ18歳とは思えない。


「すみません、滝沢に休憩取らせたいので、

 こちらから整理券配らせてもらいます。

 只今3時ですので、整理券持った方だけ4時から再開します。」


山根くんや営業の人たちも協力してくれて、

なんとか列の撤去が行われた。

遥火は最後の一人と写真など撮ると


「フ~~、、」


と、大きく息を吐きスチ-ルの簡易椅子に座った。
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