Material Boy
脱力感、

野乃は抜けていく力を必死に立て直していた。

そっかあ、そうなんだ、

帰ってきたら前みたいに、一緒に悩んで、

助けてもらいながら仕事ができるなんて

私はなんて甘いんだろう。


目を伏せる。


おでこに指をかけてぺちんと音を出した。

しっかりしろ野乃!!

いつだって一人でやって来たのに

なんだか、遥火の流れに巻き込まれて、

いつの間にか彼に依存していたんだ。



牧口は、そんな風に動揺している野乃をを見つめた。

そしてフフンと、鼻で笑って、

「海外営業部にいた時のあなたは、

 もう少し、骨のある人だと思ってたけど、

 あなたも所詮普通の女の子だったってことなのね。」



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