Material Boy
「___ではこの2案を持っていき、会議にかけることにします。

 解散します。」

会議は予定より2時間も伸びて、終了した。




「室長。すみません。」


わたしは、室長に駆け寄り、せっかく固まった案を

ひっくり返してしまったことを詫びた。


「びっくりしたけど、最もだと思ったわ。

 自己満足で作るものではないと思うわ。

 いずれにしろ、どちらかの案で決まるでしょ。

 そしたら、あたしたち企画はほかの部に委ねるしかないんだもの

 先のことを心配することは必要な事だったわ。

 野乃ちゃん色々ありがとう。」


「私は、近いうちにここを離れることにしたの。」


「え?」


「アメリカに留学するわ。」




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