☆†赤い瞳にご用心†☆




うわぁ、目が合っちゃったよ……!
一番あっちゃいけなかったようなぁ、気がするなぁ~。




「ねぇ、君達ちょっとどーいて♪」




お隣の子は周りに群がる女生徒にそう言うと、私の方に顔を近づけてきた。




なになにっ?!
私なにかしましたっけ?!




「ねぇ、僕と友達になってよっ」
「はいっ??!!」



突然ニコッと笑いながらそういうものだから変な声が出てしまった。

というか、この子僕っ子?!
何この萌え要素(?)溢れる子はっ?!




私の頭に変な考えがグルグル回る。




「あぁ、自己紹介してなかったから…僕ね、佐藤璃鶴って言うの」
「え、えっとぉ…私はぁ「渡辺凛々ちゃんだよね♪」
「うん、そ、そうだけど……」




黄色い髪をフワフワにして、目はパッチリで赤色してて…
背が低くて、腰ぐらいまで伸びた髪で、小動物の様に可愛い。

で、佐藤璃鶴と言えば、こないだお兄ちゃんと一緒に雑誌に載ってた。
だから、多分この子私の事知ってるんだ。




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