うさぎ と くま の物語 (完)
「……おまえは練習戻れ」
部員さんを練習に戻るように促す…クマ太郎さん。
「はいっ!篠田さん!」
あ。
……篠田…センパイって言うんだ…。
部員さんが柔道場内に戻るのを確認した後、篠田センパイの目線が私の方を突然向いた。
ドキーッ!
な、な、なにっ!?
「梨乃、おまえいい加減にしろよ…」
「何が?」
よく見ると、篠田センパイの目線は、私のすぐ後ろに向いていた。
そして、すぐ後ろから聞こえてくる声。
つまり、私は篠田センパイと女の人に挟まれた状態……ってことで…。