神様に私の全部を奪われた。【番外編】



え?なんで…?



「あの、紫音さん?」



そう、首をかしげると私を睨んだまま口を開く



「一緒に入ろう」


「……………え?」


「たまには、いいだろう」


「……へ?」


たまには?いいだろう?


一緒に?紫音さんと…お風呂に…入るの?


「………あ」


想像しただけで、顔がいっきに赤くなり目をパチパチさせながら紫音さんを見ると


相変わらずのポーカーフェイスを崩さず再び私の手を引き歩きだす



「………っ」


そ、そんな…まさか…そんなっ


「あの、わたしは…1人で大丈夫ですから!むしろ、1人がいいです!」

一緒にお風呂なんて絶対に無理!


夜の時間だって、慣れないのにお風呂なんて問題外


しかも、この屋敷のお風呂は人間界で言う露天風呂みたいなもの


明かりは月の光だけだけれど、意外に明るいのだ



そんな所に、紫音さんと…なんて、想像しただけで爆発してしまう



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