神様に私の全部を奪われた。【番外編】




「え?ちょ…紫音さ…ひゃっ…あ」


「……」


ゴツンと額と額がぶつかり、至近距離でぶつかる視線に胸がなる



し、紫音さん…ま、またっ!


「あの…駄目です…何かしたら、今度は…絶対に口聞きませよっ」


昨日、約束を破ってあれだけしたんだから…今日はさすがに身体が持たない

てか、なんで帰って来てすぐにこうなるの?



相変わらずのポーカーフェイスからは本当に何を考えているのか分からない



「…は、早く…は、離れて下さい…それと、早く髪の毛を…なんとかして下さい。つ、冷たいですからっ」



ポタポタと紫音さんの髪の毛から落ちる雫が頬や首、鎖骨や手に当たり


冷たくて、熱い……あぁ…もうっ



「紫音さん、本当に、駄目っ」



彼の胸をおし、体に力を入れた時―…




「……んっ」


熱い唇が私の唇を奪った―…


「…ん…っ」


ま、また…強引に!口を聞かないって言ったのに!



最近、なんだか色々なことに強引になって…いや色々じゃない



私に触ることにかけて、以前より強引でエスカレートしてきてる



< 52 / 138 >

この作品をシェア

pagetop