神様に私の全部を奪われた。【番外編】






「わかり、ました。いきなり押し掛けて、申し訳ありません…練習に、戻ります……」



「………」




そう言い、私は必死に涙をこらえながら紫音さんの仕事部屋を後にしたのだった―…













――――…
――…


ガチャとドアがしまり、凜がでて行った様子を黙って見ていたツヴァイはため息をはく



「…はぁっ…紫音様、あのような言い方、いい加減にやめたらどうですか?」


「…………」


「紫音様がそのようなことをおっしゃるので、凜様と喧嘩したり以前のように出ていくのですよ?」


「………」


「紫音様にとっては、どうでもいいかもしれないですが、凜様にしたら違うのです。もう少し、凜様のお気持ちを理解してください」


「…わかっている」



"うるさいな"そう言いたそうに顔を歪め、紫音はそのまま視線を資料に戻すと


「わかっていません、紫音様は」



「…な!」



ガサッと音をたて、ツヴァイが紫音から資料を奪いとりニコリと怒りを含んだように笑う




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