冬の花
約束の日の朝
「冬花おはよう。」
「おはよう、美咲。」
相変わらずイベントがある時の美咲は早起きだ
私は家に美咲を入れて紅茶をだす
美咲は上の空で一口もカップに手をつけない
私は心配になって声をかけると
にやっと笑って席を立つ
「冬花、お買い物行きましょ。」
ゾクリッ
私は少しばかり後ろに逃げる
絶対、着せ替え人形にさせる気だ
ゆっくりと美咲は近づいて
逃げる私の腕を掴んできた
「かわいくしてあげるから。」
ねぇ、ちょっと美咲
どこかの悪い勧誘してる人みたいだよ!?